IT業界で活躍するエンジニア

日本のIT技術は、1995年以降からインターネットの普及により情報処理と通信分野の融合が進展しました。2005年からはスマートフォンの普及によって、アプリや電子決済などの生活やビジネスに根付いたIT技術が導入され、今では多くの人が使っています。そして自動車や家電、工場の設備などの「モノ」をインターネットに接続し、無線通信で検知・制御・遠隔操作するIoT(Internet of Things)技術の活用が活発となってきました。加えて、業務の効率化を図るAI(人口知能)の成長により今後もIT業界は拡大していくことが考えられ、それに対応できる多くのエンジニアが必要とされています。

一般的な意味では「工学」に関する専門的知識やスキルを使って、便利で快適な環境を作るのがエンジニアという職業です。そして専門的なIT技術や知識を備えているのが「ITエンジニア」です。ITエンジニアには大きく分けて、開発エンジニア・インフラエンジニア・営業エンジニアがあります。開発エンジニアは顧客が作りたいアプリやウエブサイト、AIの開発をします。インフラエンジニアは、サーバーやネットワークの管理・構築・保守運用を行います。営業エンジニアはITの専門的知識を生かし、営業をします。エンジニアの平均収入は550万円から600万円程ですが、勤続年数や年代、そしてエンジニアの種類によって給与も異なり、務める企業によっても変動するので、ITエンジニアを目指すなら良く調べてから職種を選択するといいでしょう。現在のIT業界は少子高齢化による人手不足や、スキルを習得する時間がかかるなどの問題があり、IT人材が不足しています。しかし、これからも需要が増え伸びていく業界なので、エンジニアの将来性は高く、ますます社会に必要とされる存在となるでしょう。